2005年06月18日

主要経済理論

今日は現代経済学の基礎となっている「ケインズ理論」をはじめ、主要な経済理論について説明します。具体的には、古典派経済学、ケインズ理論、サプライサイド理論、マネタリズム、新古典派理論、新保守主義について、非常に簡潔に説明します。

<古典派経済学>

古典派は、1929年以前の経済学の基本となっていた理論です。これは、価格(物価)の変動により需要と供給が均衡し、景気が良くなると考えた理論です。

例えば、パソコンが一台20万円で100台売っていたとします。しかし消費者が80台しか買わなかった時に、一台15万円にすれば残りの20台も売れるだろうと考えます。全部売れればメーカーは生産台数を増やすので、景気は良くなるだろう、という考え方です。

実際の経済では、そんなことはほとんど有り得ないですよね。

<ケインズ理論>

そこで登場したのがケインズ理論です。古典派では不況に対する説明がつきません。1929年というのは世界恐慌が起きた年で、この時にケインズが一般理論と有効需要の理論を提唱しました。

これは、現実は売れなくても価格は下がらず、売れない原因は需要が少ないことにある、とした理論です。企業は売れないと生産量を減らすので、需要が増えない限り不況は脱せません。需要を(大きく)増やすためには政府の支出で調節すべき、と提唱しました。

これが不況を説明する理論となり、古典派が好況を説明する理論で、双方を使って経済の動きを説明できるようになりました。

<サプライサイド理論>

サプライサイド理論とは、米国のレーガン政権で採用された理論です。需要を増やすための政府支出は全く意味がないと考えています。インパクトが大きいのは減税による効果で、減税→企業の投資拡大→企業が儲かる→税収アップという循環を想定しています。

税率は下げるが、下げた分を上回る税収を得られる、という理論です。

<マネタリズム>

マネタリズムはアメリカの経済学者フリードマンが中心的に唱えた理論です。金融引き締め(通貨・現金の供給抑制)によって景気の過熱を抑えるという理論です。インフレ(物価上昇、貨幣価値減少)を防ぐためには、貨幣の供給を抑えれば良い、と考えたものです。

イギリスのサッチャー政権でも採用されました。サッチャーは、利子率を上げることで預金が増え(つまり現金保有が減り)、通貨の供給引き締めを実現しました。

<新古典派理論>

新古典派とは、一言で言うと自由放任主義ということです。ケインズ理論が短期的な経済学と考えると、新古典派は長期的なものです。昨日のIS-LM分析で説明したように、完全雇用の実現までがケインズ理論です。その後の市場の需給調整により、自由競争で経済が成り立つ、と考えています。

<新保守主義>

英語のネオコンサバティズム(Neoconservatism)を略してネオコンと言われる理論です。1970年代ころに登場し、経済的に小さな政府(政府の市場介入を極小化し、個人責任で市場を形成する考え方)を重視した考え方です。日本では中曽根首相が新保守主義の代表と言われています。

民間任せ、減税、福祉削減、規制緩和などが主なキーワードで特徴付けられる理論です。日本でも1990年代に規制緩和の波が押し寄せていますが、批判や疑問を招いている部分もあります。この規制緩和は新保守主義の考え方によるものです。


以上、非常に簡潔ではありましたが主要な経済理論を説明してきました。
どの理論も経済市場を完璧に説明するものではありませんが、時代と共に理論も変わってきている、というところでしょうか。

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posted by jhirano at 21:57| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済学(マクロ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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